ジャーメイン移籍後初ゴールでホーム開幕戦勝利！田中聡の存在も大きかった　J1 第2節 vs. 横浜F・マリノス

ピースウィングスタジアムで行われた横浜F・マリノス戦は１－０で勝利しました。

先週のリーグ開幕戦アウェー町田で劇的な逆転勝利を飾り、今日は待ちに待ったホーム開幕戦となりましたが、しっかりと強豪マリノス相手に競り勝ってくれましたね。

後半ジャーメインが自ら獲得したPKを決め移籍後初ゴールで試合を決めてくれました。

満員のピースウィングスタジアムで迎えたホーム開幕戦を振り返ると、開幕戦同様に決して内容は良くなく、攻撃面では決定機がほぼない試合となりました。

サンフレッチェは前半から試合を支配して、前線からのプレスは勿論、ディフェンス陣がタレント揃いの外国人選手相手に全く引けを取らないどころか何もさせず、ほぼサンフレペースで試合が進みました。

しかしながらシュートまで持っていくことはできず、中盤で両チームつぶしあいをし続ける試合となりました。

後半もサンフレペースで試合が進み、後半開始早々の後半4分にジャーメインが相手ディフェンスのハンドを誘いPKを獲得。

そのPKをジャーメイン自ら落ち着いて決め、ほしかった先制点を獲得。

その後はマリノスの反撃に耐える時間も多くなりましたが、それほど決定機を作られることもなくそのまま試合は終了。

リーグ2連勝、公式戦5連勝を飾りました。

今日の試合どう評価したら難しい試合ですが、正直言って引き分けが妥当といった試合内容でした。

サンフレッチェがマリノスを上回ったわけでもなく、ほぼ運が味方してくれた試合と言ってもいいでしょう。

あのハンドがなければサンフレッチェがゴールを奪うことはなかったでしょうし、後半も両チーム中盤で潰し合う展開になっていたことでしょう。

それくらい両チームの球際での戦いは激しく一歩も引かない展開でした。

特に両チームともにディフェンス陣が強固で、サンフレッチェの3バック荒木、佐々木、塩谷の鉄壁さは言うまでもありませんが、マリノスの外国人ディフェンス陣もなかなかに固かった印象ですね。

ジャーメインもかなり相手ディフェンスに抑えられていましたし、両チーム決定機もほぼない試合で個人的には非常に見ごたえのある試合でしたが、見方によってはつまらない試合とも言える内容だったと思います。

その根本的な原因はサンフレッチェの攻撃の形のなさ、ドリブルで仕掛けられる選手がおらず、ぎこちないパスワークで崩すか、サイドからアーリークロスを連発するしかない現状のサンフレッチェの策と戦術のなさも要因としてあるでしょう。

それくらい今日は特にボールの出しどころに迷っているシーンも多く、バイタルエリアでボールを持っても何一つアイデアも出せず簡単にボールを失うシーンも非常に多かったです。

頼みのサイド攻撃も相手ディフェンスに封じられ、左WBの東は前節同様に前半で交代し、代わって入った菅もそれほど見せ場を作れず、右WBの中野も奮闘しましたがいつものようなハイパフォーマンスは見られないなど、攻撃がかなり停滞していた印象ですね。

ジャーメインも相変わらず孤立気味でサポートがないわけではありませんが、シャドーとのコンビネーションなどもほぼ見られなかったことも決定機がなかった要因ですね。

攻撃面ではかなり停滞していましたが、守備面では見どころが多い試合でした。

3バックが素晴らしいのは毎試合、ここ数シーズンずっと続いていることで言うまでもありませんが、個人的MVPは田中聡でしょう。

どれだけ3バックが強固であろうが穴はできてしまうものですが、そこをしっかりと埋めるピースとして田中聡の存在があまりにも大きすぎます。

今日もボールを刈り取り攻撃に切り替えるスピードは見事でしたし、印象的だったのは荒木が前線まで相手選手に食いついていっても田中聡がいることによりバランスが崩れることなく非常に守備が安定した点が本当に印象的で素晴らしかったですね。

荒木はどちらかといえば後ろでじっくりと構えて守備をすることが多かった印象ですが、田中聡が後ろをカバーしてくれることにより、大胆に前へチャレンジ出来るようになり、躍動感も増したような印象もありますね。

今日は昨シーズン得点王のアンデルソン・ロペスに何もさせず、それどころかアンデルソン・ロペスが競り合いを嫌がるシーンも多く、今シーズンは本当に1つも2つもレベルアップしたかのようなパフォーマンスを見せてくれています。

鉄壁の3バックに加え、貴重なボールを刈り取れる田中聡の存在により更に強固となったディフェンス陣。

勿論今日の勝利はディフェンス陣の頑張りだけではなく、前線からの激しいプレスなどチーム全体常に球際で戦い続けた結果です。

選手は常にリスクを犯しながらチャレンジしてくれていますが、相変わらずスキッベ監督は保守的な采配が目立ちます。

勝ったから良かったものの、今日も終盤は選手の疲労もありかなり押し込まれ同点に追いつかれてもおかしくない試合だったと思います。

特に前半から攻守に奮闘していた川辺は見るからに限界を迎えていましたし、ジャーメイン、加藤ももっと早くに交代させても良かったのではないでしょうか。

シーズン序盤とはいえ過密日程が続いている中、目の前の試合の結果を求めるの勿論ですが、選手の怪我の予防のためにも疲労を少しでも軽減させることも必要です。

満田のベンチ外がどういう意味を持っているのか分かりませんが。ベンチ入りしている選手たちをいい加減もっと信用すべきでしょう。

一部では使われない選手が悪いなどスキッベ監督を擁護する人もいますが、ここ数シーズン見る限りスキッベ監督の選手の見る目もかなり疑わしいです。

ACL2でも結果を残している越道をもっと早く投入すべきでしたし、川辺に代えて井上潮音や山崎、松本の投入にも期待しましたが、試合の流れを変えたくないのか。

仮に選手交代後に同点に追いつかれた場合、自身の責任問題に発展することを恐れたのか分かりませんが、勝っているときの選手交代の下手さがあまりにも目立ちます。

これまでの監督人生において培ってきた処世術なのかもしれませんが、選手があれだけリスクを犯しながら毎試合奮闘しているにも関わらず、自身は保守的な采配ばかりで無難な采配しかしないのはおかしいでしょう。

昨シーズン優勝を逃したのはスキッベ監督の采配によるものが非常に大きかったと思いますし、失敗から学ぶ姿勢も問われていると思います。

今日は個人的には非常に見どころも多く手に汗握る試合でした。

攻撃面では見どころは乏しかったですが、ACLを戦っている両チームの球際での戦いは見事だったと思います。

リーグ2連勝、公式戦5連勝となりましたが、選手の疲労はかなりピークに近づいていますし、臨機応変な采配で乗り切ってもらいたいところです。

リーグホーム開幕戦素晴らしい試合を見せてくれました。