アウェーで行われた2025年リーグ開幕戦、FC町田ゼルビア戦は2-1で見事な逆転勝利を飾ってくれました。
前半町田に先制を許しましたが、後半トルガイのゴールで追いつき、途中出場の中村のゴールで逆転するという劇的な試合となりました。
今日はリーグ開幕戦となりましたが、先週の土曜にはスーパーカップで神戸に勝利し、水曜にはベトナムでACL2を戦いそこでも勝利。
チームとしては2試合を消化し、なおかつ勝利して迎えた開幕戦となりましたが、やはりスキッベ監督の頭の硬さは相変わらずで水曜のACLと同じメンバーでの戦いとなりました。
試合を振り返ると、選手の入れ替えをしなかったことが悪い方に出ましたね。
前半を見る限りでは選手個々の動きが明らかに重く、町田に比べ1歩2歩出足が遅かったのが目立ちました。
セカンドボールもほぼ町田が拾う展開が続き、耐える時間が多かったですね。
ボール支配率こそ上回っっていましたが、得点の匂いも全くせず、失点の場面でもチーム全体の出足の遅さが招いた失点と言ってもいいでしょう。
シーズン序盤とはいえ、塩谷をここまで酷使する必要があったのか、失点の場面も万全の塩谷であれば防げたかもしれません。
散々な内容だった前半から一変、後半は立て直しました。
相手の3バックの2人がアクシデントで交代したことが大きな要因だったのかもしれませんが、選手個々も前半の反省を活かし攻撃の形が徐々に見られ、トルガイの同点ゴールが生まれ、中村の逆転ゴールも生まれましたね。
町田も前半飛ばしすぎたのか後半は元気がなくなったことも功を奏しました。
その後も決定機を作られることもなく、危なげなく試合を締め、大事な大事な開幕戦を見事勝利してくれました。
試合内容はあまり褒められたものではなく、正直言ってかなりひどい内容の部類だったと思います。
昨シーズン終盤の失速した頃のようなサッカーで、攻撃の形は全く作れず終始窮屈なサッカーをしていたのが印象的でしたね。
町田が良かったわけでもなく、サンフレッチェのチームとしての戦術のなさが招いたもので、ジャーメインにアバウトなボールを放り込むだけのクソサッカーを展開したことは反省しないといけません。
左サイドの東の出来もかなり悪かったですし、川辺も攻守に献身的に頑張ってくれましたが、中途半端なプレーで攻撃も守備も最後までやりきれないシーンが目立ちました。
監督からもっと前線に顔を出すことを要求されすぎたことも影響したのか、中盤で漂いシャドーの選手とポジションが被ってしまうことが多くあるなど、気合が空回りしていた印象でしたね。
しかしながら良かった点も多く、ゴールを決めたトルガイ、中村は勿論ですが、特にディフェンス陣の頑張りなしに今日の勝利は絶対にありえませんでした。
空中戦を支配し続けた荒木の躍動は本当に素晴らしかったですし、佐々木と塩谷といったベテラン選手も疲れがありながらも見事なパフォーマンスを見せてくれました。
特に荒木はスーパーカップでのゴールでもそうですが、空中戦が一段と迫力が増した印象ですね。
町田のフォワードに全く仕事をさせず、セットプレーではほぼ毎回顔を出して絡む姿はまた一段と成長した姿を見せてくれています。
そしてゴールを決めたトルガイはスーパーカップに続けてのゴールとなりましたが、技術力の高さを見せつけました。
個人的にはボランチでの起用がベストだと思いますが、この得点力が続く限りはゴールに近いポジションで見たいところです。
そして勝ち越しゴールを決めた中村は今シーズンサンフレッチェのラッキボーイになり得る選手ですね。
スーパーカップでも途中出場ながらもインパクトを残し、ACL2では貴重な先制点となるとんでもないゴールを決め、今日の勝ち越しゴール。
持っている男というのは勿論、決してそれだけではなくポテンシャルもサンフレッチェの中でも図抜けています。
ストライカーというプレイスタイルでありませんが、しっかりとゴールを決めきる決定力、そして中村のもう一つの武器はアシスト能力が高いところでしょう。
大学では得点王とアシスト王を2年連続で獲得するなど、視野の広さとチャンスメイクも出来る選手というのが非常に大きいです。
現状では後半から切り札的な役割を担っていますが、もっと多くのプレー時間を与えるべき選手なのは明らかです。
活躍すればするほど海外移籍も早まってしまいますが、得点プラスアシストも出来る貴重な選手を切り札的に使うのはあまりにも勿体ないですね。
昨シーズンサンフレッチェにかけていた後半流れを変える選手なのは重々承知していますが、今シーズン中村がレギュラーを獲得すればサンフレッチェのサッカーもまた進化しそうな予感もします。
そして越道も後半流れを変える選手として役割を果たしてくれそうですし、越道をシャドーに転向させたのはスキッベ監督のベストな判断だと思います。
これまでサイドアタッカーとして攻撃面では十分にやれていましたが、守備面では何度かやらかしていたのも事実ですし、これからはシャドーとして起用し続けてもらいたいところです。
そして新加入の田中聡のボール奪取能力にはここ3試合助けられていますし、田中聡がいなかったら失点もかなりしていたことでしょう。
菅にしても東からポジションを奪ってもおかしくないパフォーマンスを見せてくれていますし、単純にボールを前へ運べるのが東との違いですかね。
ジャーメインはゴールこそありませんが、理不尽なアバウトなボールを必死にキープしようと頑張ってくれていますし、十分に役割を果たしてくれていますね。
しかしながらオフシーズンディフェンスの選手とワントップの出来る外国人選手など補強が明らかに足りないのが気がかりですね。
現状ではワントップはジャーメインと加藤しか出来る選手はいませんし、ディフェンスラインの高齢化も考えてもっと補強を期待しましたが現状ではシーズンを戦えるだけの戦力があるかどうかは微妙なところです。
今日のリーグ開幕戦は見事な逆転勝利を飾りましたが、スキッベ監督も昨シーズンの反省を活かす兆しも見えませんし、保身しか考えずとにかく選手の頑張りに頼りっきりなシーズンになることでしょう。
今シーズンどれだけ良い成績を残そうとも、今シーズン限りでスキッベ監督には退任してもらいたい気持ちには変わりがありません。
昨シーズンの二の舞いのようなシーズンとなるのか、悲願のリーグ優勝を勝ち取るシーズンとなるのか。
やっているサッカーは良くも悪くも成熟していますが、選手のコンディションもろくに管理できないトップのもとでどれだけやれるのか注目したいですね。

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