受け身になった采配 J1 第30節 vs. 鹿島アントラーズ

2024年9月14日土曜日

Soccer

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アウェーで行われた鹿島アントラーズ戦は2-2のドローとなりました。

前半先制されながらも直ぐ様ゴンサロ・パシエンシアの来日初ゴールで同点、更に前半36分に松本泰のゴールで勝ち越し。
しかし後半37分に同点に追いつかれそのまま試合終了となりました。
強い鹿島相手にドローというのは悪くない結果ですが、今日はスキッベ監督の保守的な采配がこの結果を招いたのかもしれません。

試合を振り返ると、前半はここ数試合見たこともないくらいに良いパフォーマンスを見せてくれました。
初スタメンとなったゴンサロも非常に素晴らしいプレーを見せ、ターゲットマンとしての役割は勿論、ボールは収まるし、素晴らしい足さばきで何度もビッグチャンスを演出するなど十二分に役割を果たしました。
来日初ゴールも決めましたし、ゴンサロはサンフレッチェに一番求められていたストライカーそのものでしょう。

そして一時は勝ち越しとなるゴールを決めた松本泰志も非常に良かった。
連戦を戦い続けながらもここまで動き続け、チャンスメイクも何度も演出しゴールを決める。
後半アディショナルタイムの決定機を決めていればスーパーヒーローとなるところでしたが、ここまでタフに戦う松本泰志を責める人はいないでしょう。
それくらいチームの心臓になりつつありますし、特にシャドーでプレーさせてあげればポテンシャルを発揮できる選手です。

あとは松本泰志のゴールをアシストした川辺は見違えるように前線に顔を出してチャンスメイクしていましたね。
スキッベ監督も川辺に対して受け身になっているというニュアンスの言葉がありましたが、今日の川辺は海外移籍する前までの姿に戻ったかのような躍動を見せました。
個人的にも川辺はチームのバランスを気にするばかりに後方でのプレーが多く、昔のように積極的な飛び出しが少なくなっていました。
それにより中盤がスカスカにならず失点も防げていましたが、川辺の良さが半減していました。
しかし今日は塩谷が相棒としていたからか、攻守においてバランスを取りながらも積極的に前線に顔を出しチームの攻撃を活性化させていたことが前半のいいパフォーマンスの要因でしたね。

しかしながら後半は鹿島の時間が続き苦しい展開でしたね。
単純にこの連戦で疲労が溜まった選手が多くいたことが要因ですが、その悪い時間帯で選手交代をしなかったスキッベ監督の保守的な采配が勝敗を分けたと思います。
なんとか鹿島の攻撃を防ぎリードを保っていたからなのか、明らかに疲れが見えていた選手を交代せず、流れを変える選手交代が出来なかったことが残念でなりません。
単純に守りに入るのではなく、追加点を狙う采配をするべきでしたし、もっと早くにトルガイを投入してとどめを刺しに行くべきでした。
これだけ疲れが見えている選手ばかりで鹿島にゴールを奪われるのは明らかでしたし、追加点が奪えなければ勝てないことを気づかなったのでしょうか。
守備陣は出足が遅くなっていましたし、鹿島の圧力に屈するのは目に見えていました。
しかしスキッベは選手交代を渋り続けトルガイの交代を遅らせ、しかも交代したのがそこまで疲れが見えていなかった川辺という謎采配。
トルガイと川辺の交代はテンプレと化しつつありますが、加藤をもっと早くに交代させるべきでしたし、そもそもドウグラスを入れるのであればアレンでも良かったのではないでしょうか。
ドウグラスが入ってからは前への推進力が失われ、加藤の疲労も重なり攻撃が全く機能しなかったことが鹿島の圧力が高まった要因でしょう。
攻守において加藤はサンフレッチェで一番代えのきかない選手なのは分かりますが、それでも今日の試合を勝ちきるには加藤を代える覚悟が必要でした。
そして両WBのパフォーマンスも悪かったですし、スキッベ監督のベンチワークの下手さが存分に出た試合になってしまいましたね。
変化を極端に嫌う監督でベンチ入りしている選手への信頼感も薄い。
この極端な連戦でも対して選手を入れ替えることもなく、選手の疲労も考慮せず、レギュラー選手の頑張りだけで乗り切ろうとすることがそもそもの大きな間違いです。
どんなチームも2チーム作れるほどの戦力があるわけでもなく、レギュラーと控えの差があるのはどのチームも同じなわけで、どのチームも苦しいながらもやりくりしながらシーズンを戦っています。
たしかに途中出場した選手のパフォーマンスが悪く流れを相手に渡すことも多くありますが、控え選手のパフォーマンスが悪いのは試合感が鈍っていることも要因ですし、監督は勿論ファン、サポーターももっと控え選手を信頼すべきでしょう。

今日の内容的にドローというのは悪くありませんが、スキッベ監督に言いたいことは負けないことよりも勝ちに行く采配をしてほしいということ。
7連勝という快進撃があり首位まで上り詰めましたが、優勝するには前半戦の勝ちきれないチームに逆戻りというのはもう許されません。
これだけフロントも補強を頑張り選手層も熱くなりつつある今、監督として言い訳は通用しません。
特定の選手に依存するのではなく、選手も言っているようにチーム全員で戦い抜く覚悟が必要です。
選手に積極性を求める前に、自身の保守的な采配を振り返り反省を繰り返し前へ進んでもらいたいですね。



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