このまま沈んでいくのか　J1 第35節 vs. 京都サンガF.C.

ピースウィングで行われた今日の試合は0－1で負けてしまいました。

シーズン終盤、優勝争い真っ只中ですが、前節の湘南に痛恨の逆転負けに続いての痛い痛い敗戦となりました。

1点も取れず負けた今日の試合ですが、完全に力負けといったところでしょうか。

何一つ京都に対して上回るパフォーマンスは出来ず、終始後手後手の戦いとなりました。

前半の早い時間帯だけはサンフレッチェも良い戦いができていましたが、前半のほぼ大半の時間帯は京都の時間が続きました。

両チームともにゴールキーパーにビッグセーブが続くなど、戦前の予想とは違い1点が遠い試合でした。

しかし後半京都の唯一と言っていいくらいの決定機を決められそのまま試合終了。

首位神戸と勝ち点差は2とはいえ、優勝争いから1歩も2歩も後退してしまいました。

前節湘南戦の負けを受け、今日の試合はどのような戦いを見せてくれるか注目していましたが、正直ガッカリさせられる内容でした。

前節に引き続き、今節も神戸が先に試合をするという日程でしたが、神戸の結果を知ることでサンフレイレブンにプレッシャーでもかかっていたのでしょうか。

それくらい縮こまったプレーしか見られませんでしたし、決定的なシーンこそ多くありましたが、あまり可能性を感じない試合でした。

特に左サイドの東のパフォーマンスは擁護できないくらいに酷く、前半だけで懲罰交代されられても文句の言えないプレーの連続。

特に京都のようにガツガツ来るチームに対しては東の軽いプレーが悪目立ちし、東の低パフォーマンスにより京都の右サイドは活性化され、サンフレッチェの穴と化していました。

ベテランの佐々木もシーズン終盤となり満身創痍でやっている中、東があれではもうどうしようもありません。

今日の東は常に逃げのプレーを選択するだけで全く相手にとって脅威にもならず、左サイドからまともに攻撃の形が作れなかったことも京都に押し込まれた要因でしょう。

東はドリブル突破出来ない、推進力もない、相手を剥がすことも出来ない選手ですが、それをカバーできるくらいに頭のいい選手です。

しかしながら前節湘南戦に引き続きこんなプレーを連続するのであればスタメンは勿論、ベンチ入りさえさせるべきではないでしょう。

それくらい東のプレーには憤りを感じました。

他の選手に関してもゴンサロは一向にコンディションは上がってきませんし、川辺、松本泰志の両ボランチも機能していたとは言えない内容でした。

トルガイの魔法も解けつつありますし、チーム全体としてここが踏ん張りどころなのは確かですね。

たらればを言えば、塩谷がスタメンで出ていれば攻守において遅れを取ることはなかったかもしれませんし、中島をスタメンで出していればもっとアイデアのある攻撃が出来たかもしれません。

あとはワントップに誰を入れるか。

今シーズン常に課題となっているポジションとなっていますが、加藤をワントップでスタメンさせるのがベターでしょうね。

ピエロス、ゴンサロ、ドウグラストいった外国人3選手がいますが、正直言って誰一人可能性を感じません。

ピエロスもゴンサロもスタメンで起用しても結果を残せず、途中から出たとしても流れを変えるような選手でもなく、ドウグラスも全盛期のようなパフォーマンスは見られなくなりました。

加藤も満身創痍とは思いますが、残りの3試合はフルで出てくれないと困るくらいにワントップの人材不足は深刻です。

加藤をワントップにしてシャドーとボランチ、両ウィングの得点力に期待するのがベターでしょう。

そして今日はゴンサロと東を前半だけで交代させなかったり、スキッベ監督の選手交代の遅さも響きました。

予想通りと言えば予想通りの交代の遅さでしたが、前節とは違い試合内容もかなり悪かったですし、もっと早めの決断を下せないものでしょうか。

優勝経験のない監督とはいえあまりにも守りに入った采配ですし、失点してからパニック交代してもチームは当然機能するわけもなく、策という策はなくただ外国人選手を大量投入するだけで酷い有様でした。

リードしている場面での交代、同点の場面での交代があまりにも遅く結果的に後手を踏み続けているのが残念でなりません。

今日の試合は非常に痛い敗戦でした。

結果的に前節久々となった敗戦を引きずる形となりました。

これまで首位に上り詰めるにあたり、かなり奇跡的なことも都合の良いことも多くありクラブ記録まで塗り替えるような実力以上の快進撃がありましたが、ここから真価が問われるというところでの連敗。

神戸と優勝争いするとなると、昨シーズンチャンピオンの神戸に分があることは分かっていたことですが、ここにきて勝負弱さを露呈してしまっているのが情けない。

サンフレッチェは神戸に比べ決して勝負強いチームではありませんが、戦う姿勢すらも失われていてはどうしようもありません。

チーム力も明らかに劣っていますし、経験も少ない選手ばかりですが、このまま終わってほしくはないですね。

仮に神戸がこのまま全勝して優勝したとしても、サンフレッチェは最後まで諦めず戦い抜く姿を見たいです。

このまま沈んでいくのであればACLの出場権すら逃すことにも繋がりますし、おなじ広島のプロチームカープのような失態を演じることになるのは避けないといけません。

優勝を逃したとしても何も文句はありませんし、メンタル的にも弱い選手ばかりですが、結果はどうあれ最後まで希望を捨てずに戦ってもらいたいですね。