引き分けで御の字　J1 第32節 vs. 北海道コンサドーレ札幌

アウェーで行われた北海道コンサドーレ札幌戦は0－0のスコアレスドローに終わりました。

戦前の予想ではある程度点の取り合いになりそうだと思っていましたが、終わってみればお互いに決定力を欠いた試合となりました。

試合を振り返ると、試合を通して札幌ペースの時間が非常に多かったですね。

札幌の巧みなボール回しに翻弄されるシーンが多く、ボールを奪い切るシーンが少なかったことが大きな要因ですね。

札幌の選手はほぼ全員ボールを前へ運べるし、キープ力も高く、非常にテクニックもある選手が多くいました。

一方のサンフレッチェはバックパスや横パスばかりで、たまに苦し紛れに前線にボールを蹴るだけで、自分たちの形で攻撃する時間帯は非常に少なかったです。

たまに上手くボールが回り決定的なチャンスも何度か迎えましたが、最後の最後でボールコントロールをミスるなど簡単なミスも目立ちました。

サンフレッチェと札幌の選手を比べるとそこまで個の能力には差はないと思いますが、ここまで試合をコントロールされた要因はボールを持てる選手がどれだけいたかの差でしょう。

札幌の選手はまずボールを保持しながらパスしたり、ボールを前へ運びながらボールの出しどころを探すなど、簡単にパスに逃げない選手が非常に多かったように思えます。

簡単にボールを失わないキープ力、球際の強さもあり、更にプレッシャーを受けながらも難しいパスもミスしない。

無駄なバックパスもしないし、前への推進力もほぼすべての選手に備わっており見ていて非常に気持ちいいチームでした。

サンフレッチェの選手は言わずもがな、ボールをキープすることを恐れバックパス、横パスに逃げる選手が多く、プレッシャーを受けると簡単なパスさえミスする始末。

札幌のプレッシャーが強かったとはいえ、あまりにも簡単にボールを奪われるシーンが目立ったのはいただけなかったですね。

サンフレッチェの選手は多くの選手がボールを前へ運べず、パスだけで札幌ディフェンスを崩そうと四苦八苦していましたが、やはり各選手がもっとボールを前へ運んで仕掛けないと崩せるものも崩せませんよ。

要所要所で今日ボランチでスタメン起用された東のアイデアあふれるプレーからチャンスを作りましたが、両サイドもまともにドリブルで仕掛けることもなく終始単調な攻撃に終わってしまったのは残念でした。

個人的に熱望していた加藤のワントップ、満田、エゼキエウの2シャドーを念願かなって見ることができましたが、正直機能していたとは言えない内容だったことも残念な点ですね。

悪くもないがお世辞にも良かったとは言えないパフォーマンスでした。

そして山崎のリベロも見ることができましたが、今日の山崎の無難なプレーの連続にもガッカリさせられました。

アジア大会決勝の韓国戦でも山崎のパフォーマンスにはガッカリさせられましたが、今日の無難なプレーに終始したパフォーマンスなら高さがあるぶん荒木使ったほうがまだマシだったかもしれません。

山崎に求められるのはボールを前へ運んで決定的なパスを最終ラインから供給すること。

守備力はある程度度外視して山崎の個性を尊重してスタメンで起用されたと思いますが、今日はただ守備をしていただけで攻撃のキーマンになることは全くありませんでした。

守備面では合格点を与えられますが、やはり山崎には後方からのビルドアップの精度を高める役割が求められますし、もっと出来る選手だと思っていました。

今日の試合、非常にガッカリさせられる試合となりましたが、最低限負けなくて良かったですね。

大迫のビッグセーブ、安定感に何度も助けられ何とかドローに持ち込んだ試合となりました。

良かった点といえば、東の躍動くらいのもので、他の選手は低調なパフォーマンスに終止してしまいました。

あと残り2試合、3位を目指しての戦いになりますが、順位以上にもっとサンフレイレブンにはアグレッシブにチャレンジしてもらいたいものです。