菅の執念と、真のPOTM浅野が変えたゲームの空気 J1 第10節 vs. 京都サンガF.C.

2026年10月17日土曜日

Soccer

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ピースウイングで行われた京都サンガF.C.戦は3−0で勝利しました。

0−0で迎えた後半に菅のゴールで先制し、その後鈴木と加藤のゴールもあり3ゴールに加えてクリーンシートも達成し素晴らしい試合となりました。


試合を振り返ると、何もいうことがない今シーズンベストゲームでした。

前半こそ京都の鋭いカウンターによって何度も決定的なピンチを招き、一歩間違えれば失点していてもおかしくない時間帯が存在したのは事実。

しかし、そこに立ちはだかったのが守護神・大迫敬介である。彼の神がかり的なビッグセーブがチームの崩壊を防ぎ止め、絶体絶命の危機をゼロで凌ぎ切ったこと。

これこそが今日の圧勝劇を引き寄せた最大のターニングポイントでした。

ピンチを脱して以降は、完全にサンフレッチェの独壇場。

圧巻のハイプレスと連動した崩しで京都を完全に圧倒し、相手ゴールを絶え間なく脅かし続けました。

相変わらずの「決定力不足」という課題もあり打ったシュートの数に対して得点効率が良いとは言えなかったものの、今日のゲームに限っては終始ゴールの匂いが充満しており、見ていて「必ず点が入る」と確信できるだけの圧倒的なゲーム内容でした。


後半に待望の先制点をもたらした菅のゴールは確かに相手DFに当たってコースが変わるという運に恵まれた側面はありました。

しかし、あの泥臭いゴールを引き寄せたのは、菅が見せた愚直なまでの積極性と前へのチャレンジ精神に他なりません。

正直に振り返れば、アビスパ福岡戦での菅のプレーには心の底から呆れ返っていました。

相手が2人も退場し圧倒的優位に立ちながら、途中出場した菅が見せたのは保身に走る消極的なプレーの連続であり、何一つ良いところがない惨状。

あの試合で「今シーズン、菅を二度と使うな」と吐き捨てたほどでしたが、怪我人が続出し巡ってきたチャンスにおいて、最近の彼が見せているパフォーマンスには目を見張るものがあリります。

もちろん、技術的な精度やクオリティの低さは依然として否めない。

守備の軽さや強度・スピードの欠如によって後手に回る場面も散見され、決して手放しで絶賛できるレベルではありません。

しかし、今日の試合でも見せたように気が利くスペースへの躊躇なく走り込み、貪欲に前を目指す姿勢だけは正当に評価されるべきでしょう。

主力にトラブルが相次ぐ現状において、控えのサイドプレイヤーとして果たすべき最低限の役割は十二分に全うしています。


そして、今や攻撃の絶対的軸として君臨する鈴木章斗の勢いが止まらない。

好調を維持したまま決めた今季8点目のゴールは圧巻であり、日本代表選出の噂が囁かれるのも当然のハイパフォーマンスでしょう。

さらに、その鈴木からの「決めてくれ」と言わんばかりの絶妙なラストパスを、きっちりと仕留めた加藤陸次樹の決定力と勝負強さも見事というほかない。

だが、この試合の真の「影のPOTM」を挙げるならば、ピースウイングのピッチに初めて立った浅野以外にあり得ません。

かつてサンフレッチェの紫のユニフォームを着て暴れ回っていた頃の姿が、完全にフラッシュバックしました。

彼が投入された瞬間から前線のノードとスピード感は劇的に跳ね上がり、浅野がもたらす縦への異常なまでの推進力は京都の守備陣を恐怖に陥れ、チーム全体のカウンターのキレを極限まで引き上げました。

鈴木のゴールを演出した一連のプレーをはじめ、彼が存在するだけで攻撃のすべてのギアが一段跳ね上がりました。


しかし、浅野の圧倒的な躍動感が光れば光るほど、残酷なまでに浮き彫りとなった負の側面。

アレーの存在がサンフレッチェの攻撃を決定的に停滞させているという冷徹な事実。

誤解のないように言えば、今日のアレーのプレー自体が破綻していたわけではありません。前線での身体を張ったポストプレーで幾度かチャンスの起点となり、最低限のタスクをこなしていたことは認めます。

しかし、厳しい言い方をすれば「悪くはなかった」という程度の評価を出ることは決してなく、前線からの限定的なプレス、そこそこのポストプレー、高さ勝負でのキープ。

それらはすべて「現状維持」の域を出ず、チームに爆発的な変革をもたらすものではないのも事実でしょう。

今、サンフレッチェというチームが喉から手が出るほど求めているのは、浅野のように圧倒的な推進力で敵陣を切り裂くプレイヤー。

極論を言えば、ハーフウェーライン付近でボールを受けたら、相手DFを従えて一人でドリブルで持ち込み、そのままゴールまで完結させてしまうような個の打開力を持ったピースこそが必要なのです。

アレーがピッチに立つことで、前線の「位置取りの高さ(深さ)」は明らかに低くなり、攻撃のテンポが鈍化している。

さらに惨状を極めているのは、彼の高さに頼り切った「狙いのない適当なクロス」が激増している点。

これはアレーの責任ではありませんが、チームのフットボールを著しく退化させる深刻な病巣と言わざるを得ません。

ポストプレーの安定感や競り合いの強さも含め、現状のアレーはフロントやサポーターが期待した水準から程遠く、失望と言わざるを得ない結果に終わっています。

味方のパス精度の低さや足元の拙さに苛立ちを隠さない仕草も目立ちますが、確かに周りのクオリティにも問題はあるものの、アレー自身のプレー精度の低さや判断の遅さも目に余ります。

何より、アレーがベンチに下がった途端、チーム全体が目に見えて躍動し始めたという事実こそが、すべてを雄弁に物語っているでしょう。

今後、アレーの頭や足元から生まれるゴールがチームを救う瞬間も訪れるかもしれない。

しかし、チームの将来的な構造と勝率を冷徹に考えれば、アレーを軸に据えることを放棄し、他の機動力ある選手を優先して起用する方が、チームとして間違いなく正しい方向へ向かうはずです。

この不吉な予言が外れてくれることを切に願うが、現状のアレーという存在は、ここ数シーズンにわたって愚かな補強戦略と失敗を繰り返してきた「無能なサンフレッチェフロント」による「高さ至上主義」が生み出した、悲しき犠牲者に過ぎない。

戦術的コンセプトが異なる他のチームであれば優秀なピースとして機能するのかもしれないが、今のサンフレッチェが目指すフットボールのスタイルとは、あまりにもかけ離れすぎているのも事実かもしれません。


いずれにせよ、塩谷司や佐々木翔という絶対的な大黒柱を欠いた満身創痍の状態で、京都を相手にこれだけの完勝を収めたことは称賛に値します。

京都のパフォーマンスも決して低くはなかったが、サンフレキラーであるラファエル・エリアスが不在だったという幸運も間違いなく追い風となりました。

J3で下位に沈む松本山雅を相手にルヴァンカップで泥沼の苦戦を強いられたチームと同一のものとは思えないほど、クオリティの詰まった90分間。

最後に厳しい批判を続けてきた中島洋太朗について触れておきたい。

今日のパフォーマンス自体は決して悪くはなかった。しかし、周囲を唸らせ、ゲームの流れを一人で変えてしまうような「違い」を生み出すには、まだまだ程遠いのは明らか。

彼に足りないのは、単に安全なパスを裁くだけの作業ではなく、自らの足でボールを推進させ、リスクを冒してでもゾーンを打ち破るという「エゴ」と「気概」。

中島自身、現時点では松本泰志の足元にも及んでいないという冷酷な現実を深く自覚し、泥を啜る覚悟で成長の糧とすべきでしょう。


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