東に可能性を感じた　J1 第27節 vs. 大分トリニータ

エディオンスタジアムで行われた大分トリニータ戦は4－1で見事勝利しました。

ここ5試合3分け2敗と勝ちきれない試合が多かったですが、久々の勝ち点3、しかも快勝とほぼ言うことない試合でした。

前半エゼキエウがPKを与えて失点したときにはどうなることかと思いましたが、PKを献上したエゼキエウのゴールで同点に追いつき、後半には荒木のゴールで勝ち越し。

更に途中出場のジュニオール・サントスの2ゴールまで飛び出し、結果内容ともに充実した珍しい試合でした。

今シーズン苦しんでいる大分ということで、引き分けも許されない勝ち点3が至上命題の試合でしたが、チーム力の差を考慮すれば順当な勝ちだったと思います。

特に今シーズンは格下と思われていた相手に全く勝点を積み上げられず、ホームでも不甲斐ない試合が非常に目立っていただけに、今日の勝利はチームにとって大きな勝ち点3でした。

過密日程が続き、スタメンの入れ替わりも激しい中、選手はよく頑張ってくれました。

特に前節短い時間ながら光るものを見せてくれた東がいい仕事をしてましたね。

久々のスタメン出場でサイドでの起用となりましたが、同点に追いついた場面もオフサイドラインに気をつけながら、大分ディフェンスの裏を突いてエゼキエウのゴールを見事アシスト。

東の特徴でもあるオフザボールの動きが特に冴えており、大分にとって危険なポジションによく顔を出して驚異となっていました。

サイドでドリブルで突破する場面はなかったものの、森島や土肥といった選手とコンビネーションを駆使してゴールに迫るシーンが多かったのも好印象でした。

守備面でも安定しており、フィジカルはそこまでないものの上手く体を使って大分の攻撃を阻止してくれました。

これまで無難なプレーばかりでつまらない選手と思っていましたが、ゴールへの執念やガムシャラさも感じさせるプレーが目立ってきたことは嬉しいですね。

まだまだ能力的には低く地味な選手かもしれませんが、向上心を持って毎試合プレーしていけば、もっといい選手になってくれそうな期待を持たせる試合となりました。

あとはジュニオール・サントスの2ゴールも非常に大きかったです。

勝利を決定付けるゴールになったのは勿論ですが、それよりもサンフレッチェ唯一のストライカーが気持ちよく次の試合に挑めることのほうが重要です。

今日スタメン出場したドウグラスと比較されることが多いですが、やはりジュニオール・サントスがワントップにいるほうが安心感があります。

ドウグラスは献身的な選手で周りも上手く使える選手ですが、単純にゴールを決める能力は比較になりません。

他にゴールを量産できる選手がいれば別ですが、サンフレッチェ唯一の得点源と言ってもいいジュニオール・サントスが気持ちよくプレーすることこそがチームの得点力アップに繋がるのは間違いありません。

見事な逆転勝利を見せてくれましたが、今日のような試合を続けることが出来るのか注目したいですね。

継続することが苦手なチームなのでまた裏切られるかもしれません。

順当に勝点を積み上げられるチームに成長する姿を見てみたいものです。