点の取り合いを制し逆転勝ち　J1 第25節 vs. 柏レイソル

アウェーで行われた柏レイソル戦は3－2で見事な逆転勝利を見せてくれました。

前半早々に野津田のフリーキックをベン・カリファが頭で決めて先制するという理想的な立ち上がりでしたが、その後は攻撃も停滞し、前半41分に同点に追いつかれるという嫌な展開。

そして、後半2分に荒木のオウンゴールで柏に勝ち越しゴールを献上。

前回柏にホームで逆転負けした嫌な思い出が蘇ってきましたが、今日のサンフレッチェは一味違いました。

後半16分に松本のミドルで同点に追いつき、後半22分には藤井のドウグラスをめがけて上げた浮き球がそのままゴールに吸い込まれ値千金の勝ち越し弾となるラッキーな展開もあり、見事な逆転勝ちでした。

正直そこまで激しい試合展開でもなかったですが、結果だけ見れば点の取り合いとなった今日の試合。

サンフレッチェからしてみれば前節の鹿島戦の勝利、ルヴァンカップでマリノス相手に連勝するなど勢いに乗った状態で迎えた試合でした。

そのいい流れを引き継いだ形で見事な逆転となりましたが、内容的にはそれほど良くなかったと思います。

連戦の疲れは勿論考慮しないといけませんが、それにしても守備の寄せの甘さは酷かった。

あまりにも寄せが甘く、柏にやりたいようにやられ失点のシーンも足が止まった選手ばかり。

オウンゴールの場面はある程度仕方ない面もありましたが、それ以前のシーンでの寄せの甘さ、球際の弱さがオウンゴールを招いたと言っても過言ではないでしょう。

今に始まったことではありませんが、ドリブルで仕掛けてくる相手に対して全く対応が追いついてないのは相変わらずで、リトリートしすぎてボールを狩ることもできず、簡単に突破を許すシーンがあまりにも多かったです。

守備の甘さは試合を重ねるごとに酷くなっていように思えます。

攻撃に関してはベン・カリファ不要論はまだ唱えたいところ。

ルヴァンカップでも先制ゴールを決め、今日の試合も先制ゴールを決めてチームに貢献したように思えますが、ゴール以外のプレーはサッパリでした。

ボールは収まらない、突破も出来ない、ポジショニングも悪く、味方もベン・カリファをまだ信用しきれてないように見えました。

今日も前半だけのプレーに終わりましたが、相変わらず可能性を感じさせるプレーを未だ見せてくれません。

ジュニオール・サントスがブラジルへレンタル移籍するという報道や、キプロス代表のFWソティリウの獲得が報道されるなどチームは慌ただしいことになっていますが、違いを見せれる選手がもっとサンフレッチェには必要ですね。

主体性があり個の能力に長けた選手があまりにも少ないです。

今日も見事な勝利を見せてくれましたが、もっとチャレンジしてほしかったというのが本音です。

なかなか勝ちきれなかった時期を過ごして来ましたが、ここに来てチームの勢いは最高潮です。

選手個々に対しては色々と言いたいことは多いですが、とにかく向上心とチャレンジ精神を持ってプレーしてもらいたいですね。