タフさが足りない　J1 第14節 vs. 名古屋グランパス

アウェーで行われた名古屋グランパス戦は1－2で負けました。

同率3位で並んでいた名古屋との上位対決となりましたが、前節の神戸戦同様に上位対決で破れ連敗となりました。

試合自体は終始サンフレッチェペースで前半から何度も名古屋ゴールを脅かすなどいいシーンを作っていました。

そんな中、前半37分に川村のフリーキックでラッキーな形で先制したものの、すぐさま名古屋に追いつかれ1－1で前半を折り返し。

そして、後半すぐさまユンカーに今日2点目となるゴールを決められ勝ち越しを許し、その後はサンフレッチェが猛攻を見せましたがそのまま試合は終了しました。

勝てる試合とは決して言えませんが、せめて引き分けで終えてもらいたかった試合でしたね。

内容もそれほど悪くなく、スタメンも今考えられる中でのベストの布陣で臨んだ試合でした。

ドウグラス・ヴィエイラをワントップに置き、パートナーのエゼキエウもシャドーでスタメン起用。

結果的にはドウグラス・ヴィエイラはノーゴールで終わり、エゼキエウも見せ場を何度も作る活躍を見せましたが、チームを勝利に導くほどのプレーは出来なかったですね。

しかしながら、今日の結果から2人をスタメンで起用せず、切り札として起用するのがベストとは全く思いませんし、勝ちに行くのであればベンカリファやピエロスを使わず、ドウグラス・ヴィエイラをスタメンで起用するのがベターでしょう。

エゼキエウに関しては切り札としての起用はありかもしれませんが、満田が離脱している現状では個人技で状況を打破できる唯一の選手として長い時間見たい気もしますね。

それにしても今日もシュート数は多かったものの、流れの中での得点はゼロでした。

今日はラッキーなゴールがあったものの、前節を含め2試合続けてこの結果ではいけませんね。

後半勝ち越しを許してからは名古屋が守りを固め難しい試合になりましたが、その守備を崩すほどのアイデア、個の能力が明らかにサンフレッチェに欠けていますね。

パスで崩せるほどのコンビネーションはサンフレッチェにはありませんし、そもそも止める、蹴るといった基本的な技術が不足してるせいでしょうもないミスを連発。

ドリブルで突っかけて相手守備陣を混乱させるほどの能力を持った選手もエゼキエウくらいのもので、相手守備を切り裂くシーンも全く無く、得点の匂いがしませんでした。

さらに球際での戦いでも劣っており、特にゴール前での戦いにおいてもっともっとタフさが必要ですね。

堅守を誇るサンフレッチェですが、毎試合無失点、最少失点で試合を締められるわけではなく、もっと自分たちの形を崩してでも貪欲に得点を狙っていく姿勢を見たいです。

守りを固めているチームから得点を奪うのはどのチームにとっても難しいことですが、特にサンフレッチェは劣勢になると攻め手を欠くシーンが多いように思えます。

選手のバリエーションが少ないのも大きな要因ですが、これに関しては選手個々の意識の問題もありそうですね。

しかしながらまだまだサンフレッチェは成長過程のチームです。

選手個々にも伸びしろはかなりあると思いますし、新たな選手にもチャンスを与えるべきでしょう。

この連敗で自棄になる必要はありませんが、そもそも現状の戦力ではリーグ優勝は難しいことを理解する必要があります。

長年に渡りフロントの補強の失敗などありながらここまでよくやっていますが、とにかく若手の成長を促し、色んな選手にチャンスを与えながら上位を狙っていくのが現実的でしょう。

あまりにも出来すぎていた連勝街道から一転、上位対決では連敗となりました。

これが実力と真摯に受け止める必要がありますし、目先の勝利に囚われることなく、伸びしろのあるチームの可能性を引き出す采配に期待したいですね。