マツダスタジアムで行われた阪神3連戦初戦は4-4の引き分け。
勝敗はもうどうでもいいことですが、九里の好投が報われなかったことが悔やまれます。
今日も安定感抜群のピッチングを見せ、7回を1失点の好投。
持ち前の打たせて取るピッチングに加え、今日は広いストライクゾーンもあり三振もかなり取っていました。
勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りましたが、中継ぎが打たれ勝ち投手とはならず。
あまりにも不運な結末でしたが、今シーズンは苦労人の九里のピッチングが光っていることは大いに喜ばしいことです。
九里のピッチングも素晴らしかったですが、何と言っても今日の注目はプロ初スタメンの宇草、林でしょう。
もう何ヶ月も前から目標を失ったカープにおいて、あまりにも遅すぎる1軍スタメン起用だと思いますが、久々にワクワクしながら観戦しました。
宇草は第3打席で逆方向へ見事なプロ初ヒットを放ち、林はヒットこそなかったものの持ち前の思い切りの良いスイングを見せ、1軍の舞台でも物怖じしない姿を見せたことは良かった点ですね。
両選手ともまだまだ荒削りな部分が多いとは思いますが、まずは1軍の試合を経験させることが重要です。
今日はスタメンこそ外れましたが、代打で一時は勝ち越しとなる値千金のホームランを放った大盛にしても、1軍に帯同させ少しずつ試合経験を重ねることで、一人前の選手になりレギュラーポジションを争えるまでに成長しました。
同じ試合経験でも1軍と2軍では何もかも違い、ただ2軍で試合に出場しているだけでは、必ずしも選手の成長には繋がらないことは明らかだと思います。
2軍で結果が出てないとしても、伸びしろのある選手は積極的に1軍に引き上げるべきですし、これまでそれをやらなかったツケは必ず来ると思います。
それでも今日の試合で宇草、林を起用したことは評価するべき点です。
特に林は2軍でサードをほとんど守ってないにも関わらず、いきなり今日1軍の大舞台でサードを守らせましたが、サードの人材不足を考えると林のサード起用はありだと思います。
佐々岡監督は守備の大切さを分かっていない監督と言われることもありますが、やはり今のカープは打撃を優先させるべきです。
特に1発の打てる選手がかなり不足しており、この先1発の打てる外国人選手を獲得するに当たってファーストを開けておく必要があることも考慮しての林のサード起用だったのでしょう。
昨シーズンも感じたことですが、今シーズン改めて明らかになったのは3連覇したチームのサイクルが完全に終わったということです。
3連覇したメンバーで戦い続け、毎シーズン同じような結果を残すのは絶対に無理なことは分かりきっていたことです。
田中や菊池にしても老け込む年齢ではありませんが、全盛期のような活躍を期待することは出来ません。
中軸として活躍してる松山にしても衰えていくばかり。
そして打線の大黒柱の鈴木誠也も国内移籍かメジャーへ移籍し、カープに残ることはほぼ100%ありません。
遅かれ早かれ血の入れ替えが必要なことは分かりきっていることですし、先のことを考えれば勝敗よりも育成に力を入れるべき時が来ています。
まだ主力に余力が残っている今だからこそ、若手を積極的に起用した先を見据える采配が必要です。
暗黒時代はろくな選手がおらず、伸びしろを全く感じさせない選手ばかりでしたが、今のカープには将来有望な選手が揃っています。
一気に変えるのは難しいかもしれませんが、少しずつ一歩ずつ新生カープを作り上げてもらいたいですね。
そうしない限り、今シーズンのような惨状を毎年繰り返すだけのチームに成り下がってしまいます。
まずはレギュラー選手に甘すぎる環境を変えてもらいたいところです。
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